車両の個性を見抜き、
安心安全な運転を目指す

入社から約2年の間に駅係員と車掌の業務を経験。10ヶ月の見習期間を経て、運転士として列車運転を担当しています。列車には個性があります。当社は1900年代に登場した9000系から最新の21000系まで車両の種類が多く、さらに同じ系統でも車両ごとのクセがあり、運転技術の習得は簡単ではありません。特に難しいのがブレーキ操作です。ラッシュ時に約2500人のお客さまを乗せた列車と昼間の空いた列車では、ブレーキの効きがまったく違います。風雨、坂道、カーブなど、どんな状況でもお客さまが快適にご乗車いただけるよう、常に神経を集中させています。見習い期間の師匠だった先輩は、指差喚呼の一つひとつが格好いい運転士でした。先輩以上に格好いい運転士が、私の目標です。

運転を応援してくれた、
小さな男の子のこと

運転士として独り立ちして1年ほど経った頃、海老名駅で電車の写真を撮る親子連れのお客さまに出会いました。4歳くらいの男の子は電車が大好きらしく、私を見つけると「運転士さんだ!」と叫んで盛んに手を振ってくれました。こんな時のため、私たちは電車区特製の運転士カードを持っています。12000系の写真とそうにゃんを裏表に印刷した手作りカードを男の子に渡し、帽子もかぶせてあげて記念写真を撮りました。その後、その子は運転席後ろの窓に張り付いて、終点の横浜までずっと私を応援してくれました。サヨナラをしたとき、「本当に良い仕事に就けた」と思いました。常にお客さまと共にあるこの仕事に、喜びと誇りを感じた瞬間でした。

子どもたちと触れ合い、
「応援団」を育てたい

「相鉄ファンを増やしたい」と、いつも思っています。当社はこれまで沿線のみなさまへのサービス向上に力を注いできました。しかし会社史上初の相互直通運転が始まり、ヨコハマネイビーブルーの車両がJR線や東急線を経て都心まで運行します。初めて相模鉄道の車両に乗り、相鉄沿線を訪れる方が増えることでしょう。そんなみなさまに、相鉄および地域の魅力をいかにお伝えできるか。運転士にできるのは、何よりもまず安心・安全・快適な乗り心地をご提供することです。その上で、私は先のような子どもたちとの触れ合いの機会を増やせれば、と思います。「相鉄の電車や運転士さんって、格好いい!」と言ってくれる小さな応援団を作ることが、私の夢です。

大きな転換期に立ち会えるチャンスです!

2017年に創立100周年を迎えた当社は、次の100年に向けた歩みを進めています。JR線や東急線との相互直通運転など、大きな転換期を迎え、会社全体に「変化しよう、チャレンジしよう」という雰囲気が満ちています。これから入社する方は、そんな節目に立ち会える、絶好のチャンスです。私も間もなく指導操縦者の試験を受け、後輩運転士を育てる立場になります。格好いい運転士がたくさんいる格好いい会社を目指して、頑張りたいと思います。

※インタビュー内容は取材時のものです

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