変えてはならないこと、
変わっていくこと
相模鉄道は、神奈川の中心部から横浜までを結ぶ唯一の路線として、創立以来100年間以上、地域の方々の足として地元に根ざし、日々の安全・安定輸送を通じて沿線のみなさまの毎日を支えてきました。これからもその使命は変わらず、安全・安定輸送の追求に終わりはありません。一方、”都心直通プロジェクト”によってJR線・東急線との相互直通運転が実現し、相鉄沿線と首都圏の広域鉄道ネットワークがダイレクトにつながり、相鉄は新たなステージに入りました。この機会をどう活かして「選ばれる沿線」にしていくか。事業環境の変化がますます激しくなっていくなか、これまでにない発想でそれを考えていく必要があります。
変えていること
”都心直通プロジェクト”に限らず、「選ばれる沿線」になっていくために、様々な取り組みを進め、これまでの相模鉄道を変えていく必要があります。連続立体交差事業(西谷駅~二俣川駅)によって踏切をなくすことで、地域交通の円滑化を図ったり、ホームドアの全駅整備を進め、安全性を向上させていきます。
また、”デザインブランドアッププロジェクト”と名付けた相鉄グループ全体のブランドイメージ向上を図るプロジェクトによって、駅や車両、制服などのデザインリニューアルを進めています。駅は、長く街の玄関口となり続けるよう、経年により古くならず時間をかけて醸成していく素材をキーマテリアルとして設定しています。車両は、外装のキーカラーをYOKOHAMA NAVYBLUEに一新。深みのあるダークブルーの塗装は、横浜の街が刻んできた歴史をイメージしています。さらに、つり革のデザインはどこを握っても心地よく、混雑した電車内の様々なシチュエーションでも安定するように考え抜かれた形に、照明も時間によって色温度を変化させることで落ち着ける空間演出をするなど、デザインや機能性においても、当たり前をもう一度考え直してリデザインしています。今までを大切にしながらも、今までにない変革を行うことで、新しい相模鉄道へと生まれ変わっていく必要があります。