電気系の全職場を経験し、
工事を計画・立案
鉄道の電気には強電系と弱電系があり、私は信号や通信など弱電関係の業務を担当しています。信号機、踏切設備、転てつ機、列車無線などの重要設備や、駅の行先案内表示器やホーム上の保安設備の設備更新や保守の計画を立て、関係各所と調整を行い、協力会社との工事契約を結びます。工事が適正な金額で発注されているかを検討したり、行政と協議を行うこともあります。私は入社してから強電設備を扱う「電力区」、変電設備を担当する「変電所」、踏切や信号、無線設備などを扱う「通信区」と、電気関係の部署をすべて経験してきました。おかげで各区所の仕事内容や特性を熟知でき、今の仕事に大いに役立っています。
高架化工事で、
初電が走った時の感激と達成感
約1.8kmの区間を高架化する星川・天王町駅付近連続立体交差事業に2年間関わり、様々な経験ができました。中でも一番印象に残っているのが、上り線の切り替えです。10年以上の工事期間を経て、2018年11月23日の未明、わずか3時間で地上から高架へと線路を切り替えました。私は信号・通信工事を担当しており、事前に社内外の各方面と調整を密に行い、「万が一切り替え作業が予定通り進まなかったり、時間通り切り替えが行えない場合にどう対応するか」といった何十通りものシミュレーションを行って当日に備えました。すべての切り替えを終え、各設備の動作確認を行い、1本目の試運転列車が走ってきたときの感動と達成感は、今でも鮮明に覚えています。
「定刻運行」という鉄道の品質を
さらに高めたい
鉄道会社は、「お客さまを定刻どおりに目的地に運ぶこと」を商品として売っているのだと、私はとらえています。定刻運行は商品の基本品質で、この品質を向上させていくには、電気設備そのものの安定、改善、進化が不可欠になります。他社の情報はもちろん、最新の設備や技術の情報をキャッチアップし、より故障しにくく信頼性の高い製品や技術を積極的に導入していきたいと思います。当社は、若手社員が発言をしやすい社風です。若手社員の意見も積極的に採用され、考えが間違っていれば上司や先輩が指導してくれる環境が整っています。定刻運行という当たり前を実現し続けるには、守りだけでなく、攻めの設備投資も必要。その推進役になりたいと思います。
ワークライフバランスの
とれた会社です
当社は同業他社と比較して規模が小さいので、全線全駅を網羅して仕事をすることができます。他部署も含め、社員一人ひとりの顔が見えるので、調整も密に行うことができます。真に地元密着のサービスを提供できる会社だと思います。社員同士の距離が近く互いに支え合う社風なので、休暇も取りやすいです。私は野球が好きで、毎年甲子園の時期には休暇を取って兵庫県まで現地観戦に行っています。ワークライフバランスのとれた非常に働きやすい会社だと実感しています。
※インタビュー内容は取材時のものです