社会

私たちは、お客様、社員、取引先、地域社会、株主・投資家をはじめ、事業活動に関わる全ての人と社会から信頼され、社会全体に貢献できる企業グループであり続けることを目指します。

取り組み方針

お客様や従業員をはじめとした全てのステークホルダーとの信頼関係を構築し、社会へ貢献します。

KPI/中長期目標

女性管理職比率 2024年度までに5%
2030年度までに10%程度
新規採用時の女性比率 2024年度まで20%以上継続
2030年度までに30%程度
男性の育休取得率 2024年度まで50%程度
2030年度までに100%

取り組みの事例

ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進

相鉄グループの持続的な成長には、変化を続ける事業環境や多様なニーズに対応したイノベーションを常に生み出していくことが必要であり、これを担う人財の育成とそのための環境整備が重要と考えています。
多様な価値創造に向け、女性、外国人、さまざまな職歴を持つキャリア採用者など多様な人財の採用・育成を推進すると同時に、さまざまな社員が働きやすく、活躍できる制度を整備していきます。
相鉄グループでは、サステナビリティ推進体制のもと2022年度に設置した「ダイバーシティ推進分科会」において、グループ一体となってD&Iを推進するために活動しています。2023年度は各社推進員の理解を深めるための「LGBTQをテーマにした講演会」や「2023年度グループ各社D&I推進取組結果報告会」などの活動を行いました。また、グループ全社を対象とした「管理職向けD&I推進セミナー」や「女性社員向けキャリア研修」、「女性リーダー育成プログラム受講者交流会」を行いました。女性社員向けの研修や交流会では、今後の自律的なキャリア形成への気づきや成長意欲、向上心を高めることを目的とし、役員や管理職として活躍する女性社員によるロールモデルセッションを実施しました。


健康経営の強化

相鉄グループでは、人財は企業の貴重な経営資源であると考え、採用や育成の戦略とあわせて、社員が心も体も健康であり、安心・やりがいを持って働ける環境構築をすることが企業のサステナビリティを支える重要な要素と捉え、取り組みを進めています。

事例
  • 相鉄ホールディングス㈱は、がん患者の治療と仕事の両立環境を整備している企業として、神奈川県より「かながわ治療と仕事の両立推進企業・プラチナ企業」に認定。
  • 相模鉄道㈱では、鉄道のさらなる安全・安心な運行を目指して、社員の健康維持と増進に取り組む「健康宣言」を制定。経済産業省と日本健康会議が共同で実施している「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定。
  • ㈱相鉄アーバンクリエイツ、㈱相鉄ビルマネジメントおよび相鉄ステーションリテール㈱は、社員の心身の健康を重要な資源と捉え、戦略的な健康経営を推進するために「健康経営宣言」を制定。横浜市より「横浜健康経営認証クラスAA」に認証。

関連指標(相鉄グループ)

年次有給休暇取得率
2022年度 86.3%
2023年度 81.7%
健康経営優良法人2024
横浜健康経営認証クラスAA
かながわ治療と仕事の両立推進企業・プラチナ企業

障がい者の活躍

2005年度に設立した特例子会社である相鉄ウィッシュは、障がいのある方を雇用し、相模鉄道や相鉄バスなどグループ6社から清掃業務を受託しています。
雇用を通じて障がいがある方々の社会的自立を支援するとともに、沿線にある特別支援学校などを中心に生徒の実習や見学を受け入れることで、地域社会に貢献しています。
願い・希望を意味する「ウィッシュ(wish)」という社名は、相鉄グループの一員として「地域社会に貢献できるように」という願いと、障がいのある方が「働く喜びを得て自立できるように」という願いを込めたものです。

関連指標(相鉄ウィッシュ)

2024年6月1日現在
法定雇用率 2.5%
特例子会社適用7社における雇用率 2.57%

DX・ICTによる社会課題解決

相鉄ホールディングスは協力企業とともに、2023年4月から「相鉄おでかけマップ Powered by Beatmap」(以下、同アプリ)を配信しました。同アプリは、アプリ内の地図上から、SNSで投稿された店舗や施設を簡単・お手軽に検索でき、相鉄線沿線での行楽やプチ観光を気軽に楽しんでいただくことを目的に配信する、相鉄線沿線に特化したスマートフォン用アプリです。沿線のさまざまな関係者が発信したSNSを言語解析して、施設や店舗の場所を推定することで、「見る」「食べる」「遊ぶ」「暮らし」に関するスポットを位置情報として配信しています。
また、相鉄線沿線にまつわる旬な出来事に触れていただくことで、おでかけのキッカケにしていただき、今まで以上に活動的で充実した時間を過ごしていただくことを目的とした「相鉄Styleアプリ」とも連携し、相互リンクによりご利用いただけます。同アプリによって、気になるスポットがあっても、場所を検索することが苦手な方や、SNSをお使いになったことが無い方にも、相鉄線沿線でのライフスタイルが充実する情報を提供しています。
今後もDX・ICT推進に取り組み、お客様の心豊かな暮らしをサポートするために、さまざまなサービスの提供を行ってまいります。

その他取り組み

相鉄グループでは、デジタル技術を活用してお客様サービスの向上と業務の効率化を推進しています。

運輸業
  • AI画像解析技術を活用したお客様サポート
  • 遠隔ご案内システム
  • 列車走行位置のリアルタイム表示
  • 大型バスの自動運転実証実験
流通業
  • 自動発注システム
  • セルフレジ
  • 飲料補充ロボット
不動産業
  • AIインフォメーション
  • 商業施設内の飲食店空席情報サービス
  • トイレの空き情報配信サービス
ホテル業
  • セルフチェックイン・チェックアウト端末
  • 多言語AIチャットボット
ビルメンテナンス業
  • 自動清掃ロボット
  • クラウド型施設管理ソリューション
  • 空調自動制御AI
セルフチェックイン・チェックアウト端末

公・民・学が協働した街づくりの推進

いずみ野線沿線地域においては2016年に横浜国立大学とフェリス女学院大学、および横浜市との四者連携覚書を締結しました。それぞれの有する人的・物的資源や知識などを活用し、沿線の諸課題解決に向けて取り組みを推進しています。
また神奈川県内の大学と、一般社団法人神奈川経済同友会の会員企業・団体の連携による人材育成を目的とした課題解決型研究コンペ「神奈川産学チャレンジプログラム」に、開始時から継続して参加しています。
グループ各社でも取り組みを進めており、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズでは、近隣に位置する神奈川大学との産学連携の取り組みとして、同大学学生とともに共同企画したステイプランを販売いたしました。


シェアサイクルによる移動の多様性の実現

相鉄線の7駅(上星川駅、西谷駅、三ツ境駅、瀬谷駅、緑園都市駅、いずみ野駅、いずみ中央駅)と、そうてつローゼンの9店舗(白根店、山手台店、塚越店、杉久保店、かしわ台店、高田店、鎌倉深沢店、厚木林店、湘南台店)にて、シェアサイクルサービスを導入しています。さまざまな移動手段をご用意することで、利便性向上を目指すとともに、環境負荷軽減に貢献しています。


お客様の健康を食からサポート

相鉄ローゼンでは、誰もが健康になれる食環境づくりに向けた取り組み推進に向けて横浜市と協定を締結し、栄養バランスを考慮した「ハマの元気ごはん弁当」を考案・販売しました。
これは、働く世代や子育て世代の健康をサポートするため、また男性の肥満者の割合は女性と比べて多いという全国的な健康課題を踏まえ、30~50歳代の男性をターゲットに栄養バランスと満足いただけるボリュームを両立させた商品です。


沿線開発・活性化

選ばれる沿線の創造のため、グループ一体となって沿線の開発・活性化を進めています。
沿線活性化策の一つとして、沿線のイメージアップや居住促進を目的に、沿線の魅力の一つである自然の中での上質な時間の過ごし方を家族で体験していただくイベント「ヨコハマネイチャーウィーク」を、こども自然公園(横浜市旭区)で開催しました。


住環境整備による地域課題解決

相鉄不動産では、横浜市が「持続可能な住宅地推進プロジェクト」として進める十日市場センター地区22街区事業において街づくりを進めてきました。
分譲マンション「グレーシア横浜十日市場」では、マンション共用部を「シェア共用部」として地域に開放し、「まちのツールボックスとまち保育」として継続的なエリアマネジメント活動を行います。少子高齢化による地域コミュニティの衰退、子どもの居場所や子育て世帯を支える機会や拠点の不足といった地域課題の解決を促し、持続可能な街づくりを促進しています。


コミュニティバスなどの運行

相鉄バスでは、海老名市からYou Busの運行業務を受託し、2023年10月から実証運行を行っています。
これは、同市が運行する交通不便地域の解消を目的とするコミュニティバスと、高齢者や障がいのある方の外出を支援する福祉車両を統合・再編し、愛称を「You Bus」として運行するものです。下今泉から海老名駅周辺の(下今泉ルート)と門沢橋・本郷地区から海老名駅周辺の(門沢橋ルート)を12人乗りの車両で毎日運行しています。
その他にも海老名市(3路線)と綾瀬市(3路線)から委託を受けコミュニティバスを運行しているほか、大和市の地域乗合交通「のりあい」の運行を受託しています。既存の公共交通では十分に対応できないエリアの交通手段として、地域の生活を支えています。


移動スーパーの運営

相鉄ローゼンでは、特定エリアを巡回する移動スーパー「ローゼンGO」を運営しています。1号車は綾瀬市や海老名市の一部地域を、2023年6月サービス開始の2号車は横浜市旭区や緑区の一部地域を巡回しています。2号車には走行中に排出ガスを出さない、100%電力で走行するEVトラックを採用しています。地域の皆様の買い物の利便性向上とコミュニケーションの場として、地域活性化に寄与しています。

社会貢献活動

相鉄グループは、以前からグループ一体で社会貢献活動に取り組んできました。2021年11月の相鉄グループサステナビリティ方針制定以降も、持続可能な社会の実現に向けて取り組みを推進する中で、より沿線地域への貢献度が高い活動を模索し、新たな取り組みを実施しています。

取り組み事例

「相鉄奨学金」「相鉄寄付米」

相鉄グループでは、2024年度から給付型奨学金(「相鉄奨学金」)とお米の寄贈(「相鉄寄付米」)を実施しております。
社会福祉活動の視察や関係者への聞き取りを実施した結果、コロナ禍を経て支援を必要としている方々が拡大していること、とりわけ、ひとり親のご家庭への支援が優先されるべき課題であるとの思いから取り組み始めました。
相鉄線沿線および横浜市内に立地する大学のうち9大学の協力を得て、各大学から推薦を受けた学生に対して月額一定の奨学金を給付するほか、通学経路にあたる相鉄線と相鉄バスの通学定期乗車券の無償提供、また相鉄不動産販売が仲介した賃貸住宅を契約した場合は仲介手数料の全額免除といった取り組みも行っています。相鉄寄付米は、これまで相鉄グループで行ってきた食糧支援(フードドライブなど)に加え、さらなる支援策として、相鉄線沿線を拠点に、フードパントリー(食品無料配布)活動を行うNPO法人へ毎月お米を寄付しています。
相鉄奨学金の詳細

奨学金対象大学(カッコ内は対象キャンパスの名称)
  • 横浜国立大学
  • 慶應義塾大学(湘南藤沢)
  • フェリス女学院大学(緑園・山手)
  • 神奈川大学(横浜・みなとみらい)
  • 多摩大学(湘南)
  • 文教大学(湘南)
  • 日本大学(湘南)
  • 神奈川県立産業技術短期大学校
  • 横浜市立大学(金沢八景・福浦)

以上9大学


事業活動を通じた社会貢献

相鉄ローゼンでは、2021年4月から家庭で使い切れない未使用食品をお客様から寄贈していただき、食品の支援を必要とされている皆様や施設などに提供するフードドライブの取り組みを進めているほか、2022年7月からは店舗でお客様に販売した有料レジ袋の収益金の一部を利用してお米を購入し、寄付する取り組みを行っています。寄付したお米は、公益社団法人フードバンクかながわを通じ、福祉施設や子ども食堂など食品の支援を必要とする皆様に提供されています。

2023年度 寄贈実績
フードドライブ回収ボックス常設店舗 17店舗
フードドライブ実績 8.4t

地域に密着した貢献活動

相鉄グループでは、相模鉄道が中心となって「相鉄グループ盲導犬育成・普及サポートキャンペーン」の募金活動にも積極的に協力しています。このほか、横浜市西区内の福祉施設によって製造されたお菓子を、本社オフィス内に設置する取り組みなど、地域社会に密着した活動を推進しています。

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