SOTETSU

DESIGN BRAND UP PROJECT

12000 SERIES

20000 SERIES

NEWS

2021/04/05
10000系リニューアルの情報を公開しました。
2020/04/02
8000系リニューアルの情報を公開しました。
2019/11/30
12000系 相鉄・JR直通運転を開始
2019/10/02
「12000系」「相鉄デザインブランドアッププロジェクト」が
2019年度グッドデザイン賞を受賞しました。
2019/10/02
相鉄・JR直通線 12000系前面展望ムービーを公開しました。
2019/05/23
20000系が鉄道友の会「2019年 ローレル賞」を受賞しました!!
2019/04/20
12000系 営業運転を開始
2018/10/03
20000系が2018年度グッドデザイン賞を受賞しました。
2018/02/16
20000系動画総集編(製造~完成~輸送)をUPしました!
2017/12/28
20000系 2018年2月11日(日)デビューします!
2017/08/09
20000系スペシャルサイト 動画(輸送編・製作中②)をUPしました!
2017/07/28
20000系スペシャルサイト 動画(製作中①)をUPしました!
2017/06/05
デザインブランドアッププロジェクトサイトリニューアルしました。
2017/06/05
新型車両20000系スペシャルサイト公開しました。

ABOUT

デザインブランドアッププロジェクトとは

これまでの100年を礎に、
これからの100年を創る。

Thinking of
the next century.

相鉄グループは、2017年12月に創立100周年を迎えました。

さらにその後、都心への相互直通運転を予定していることから、相鉄グループのブランドイメージと認知度向上を図る「デザインブランドアッププロジェクト」に取り組んでいます。

デザインブランドアッププロジェクトでは、「安全×安心×エレガント」というデザインコンセプトの下、「駅」「車両」「制服」などのデザインリニューアルを進めています。

相模鉄道路線図

VEHICLE

車両のデザイン

VEHICLE
DESIGN
CONCEPT

  1. 01オリジナルのネイビーカラー
    「YOKOHAMA NAVYBLUE」で車体の色を統一

  2. 02「横浜らしさのある顔」に
    車両の正面をデザイン

  3. 03文化と心地よさを感じさせる
    「昼と夜とで色調の変わる」車内照明

  4. 04内装のカラーをグレートーンに統一

YOKOHAMA
NAVYBLUE

外装のキーカラーとしたYOKOHAMA NAVYBLUE。

塗料メーカーのご協力の下、実際の車両に候補色を塗り、さらに工場に出向き何度もブラッシュアップを重ねて完成しました。
深みのあるダークブルーの塗装は、横浜の街が刻んできた歴史をイメージしています。

DIN FONT

車体に表示するフォントは、ドイツの工業規格である「DIN 1451」をベースとしています。

「DIN」ははっきりとした字体のラインで高速時の視認性が高く、ヨーロッパの道路標識やドイツ鉄道(DB)の車体標記等に用いられるフォントであり、シンプルかつ明確なラインを持つフォントです。

車内の各掲示類のフォントも同じ思想で文面や字体配置のデザインを行っています。

STATION

駅のデザイン

これからの100年を見据え、沿線の駅舎はそれぞれの改修のタイミングで少しずつデザインのリニューアルを図っています。
流行に左右されるデザインではなく、長い時間をかけて醸成し、利用される方々に愛される駅のデザインを目指していきます。
レンガ、鉄、ガラスというキーマテリアルや、設定した色のガイドラインに沿わせながら計画を進めています。

KEY MATERIAL

駅の世界観を創出し、また鉄道発祥の地「横浜」のアイデンティティを醸し出す素材として、「レンガ」「鉄」「ガラス」というキーマテリアルを設定し、各駅に適用しています。

これらの素材は経年により古くならず、むしろ時間をかけて醸成していくため、長く街の玄関口となり続ける駅を中心に採用しました。

COLOR SCHEME

駅の内外に適用する色はグレーを設定しており、全体をグレートーンでまとめることで、キーマテリアルのレンガや駅で重要な案内サインなどの情報を目立たせる効果があります。

BENCH

一般的なベンチより一人あたりのスペースを広く設けることで、隣の方を気にせず一人でゆったり座ったり、誰もが心地よく座っていただけるベンチになりました。

STATION
DETAIL

PROCESS

20000系ができるまで

相鉄では2013年に「デザインブランドアッププロジェクト」をスタートし、これまでに鉄道やバスの制服、駅舎の刷新、車両のリニューアルなどを行ってきました。

2018年にデビューした20000系車両は、同プロジェクトのコンセプトを反映した初の新型車両で、東京都心への乗り入れを見据え、これまでの通勤型車両にはない新しいデザインやアイデアが随所に採用されています。

同プロジェクトのクリエイティブディレクターを務める水野学さんが語ります。

「プロジェクト全体のコンセプトは、“安全×安心×エレガント”です。新型車両に関しては、人を運ぶ機械としての鉄道だけでなく、強さや優雅さを感じさせる『顔』をつくろうと、メンバー全員で考え抜いていきました」
20000系には相鉄線の車両で初となる、立ったり座ったりが容易となる「ユニバーサルデザインシート」、ベビーカーや車いすのための「フリースペース」などが導入されました。座席横の袖仕切りや荷棚の底面に強化ガラスを採用したことも相鉄初の試みです。
「座席周りにガラス板を採用したことで、車内に開放感が生まれたと思います。より細かいことでいえば、荷棚を支えるバーの形状なども苦慮してデザインしました」
そう語るのは、同プロジェクトでプロダクトデザイナーを務める鈴木啓太さん。その言葉を受けて、水野学さんが語ります。

「内装は、法令などで定められているものやコスト面で難しいものを除き、変えられるものはすべてデザインし直しています。その際に大事なのは、まず機能が優先されるべきだということ。安全性や視認性などを担保した上で、エレガントさが感じられるデザインを徹底して考えました」
同じく、同プロジェクトでクリエイティブディレクターを務める洪恒夫さんが語ります。
「輸送中の20000系をJR線のとある駅で見たのですが、相鉄線を走る姿を想像して興奮しました。お客さまが駅や電車を利用する際に気分が高まったり、相鉄線に愛着を感じていただける。それが『デザインブランドアッププロジェクト』がスタート当初から目指してきたものです。20000系を通じて相鉄線沿線で暮らすことの豊かさを感じていただけたら、われわれとしてもうれしく思います」

これまでにないエレガントな車両——。
20000系電車のデザインに一から携わった「デザインブランドアッププロジェクト」の水野学さんと洪恒夫さん、プロダクトデザイナーの鈴木啓太さんの3人は、冒頭の言葉を繰り返し口にしました。プロダクトデザイナー 鈴木さんが語ります。「ドア横のポールは、柱をくりぬいたような今までにない形状のものです。『なし地』というざらっとした質感で、指紋が付きにくく、かつ、つかみやすいポールになっています。機能もデザインも優れたものになったと思います」

その他にも20000系車両では、なるべくビスを目立たなくするなどのデザイン的な配慮がなされています。「一つ一つの部品について熟慮を重ねていますが、それらが組み合わさった結果、継ぎはぎになってしまっては意味がありません。空間としての調和を意識しながらトータルにデザインすることで、車内にエレガントさを生み出していければと考えました」と語る洪さん。水野さんが言葉を重ねます。「リニューアル9000系車両について、女子高生などがSNSで『すごい』『すてき』などと感想を述べていました。日ごろは電車に興味ないであろう人にも、目にした瞬間、乗車した瞬間にその良さが伝わる。それってすごいことだと思いました。20000系についても、同じようにエレガントさが伝わると思います」

そう語る水野さんに、自身が初めて20000系を目にした際の感想を尋ねると「格好いいの一語に尽きます」と笑顔を浮かべました。また、鈴木さんは、「通常はデザイン段階で作成したCGが良くても実物には首をかしげることが多いけれど、今回は逆。自分たちで一からデザインを考えていったにもかかわらず、格好いい電車だなと心から感動しました。今後は、20000系の内装やデザインが『相鉄式』『相鉄型』として日本中、世界中に広まっていったらいいなと思っています」
その鈴木さんの言葉を受けて、水野さんが語ります。「われわれ『デザインブランドアッププロジェクト』としては、今までにないエレガントな車両を目指して20000系のデザインを考えました。大げさではなく、世界の鉄道車両に対する認識が改まるようなものができたと思っています。後から振り返ったときに『相鉄の20000系が大きな分岐点だった』といわれるような、鉄道車両の新しい価値基準をつくれたと信じています」

UNIFORM

制服のデザイン

RENEWAL UNIFORM

相鉄グループのブランドイメージアップに向けた取り組みのひとつとして、
相模鉄道と相鉄バスの制服を2016年11月にリニューアルしました。

横浜をイメージした濃紺は清潔感があり、流行に左右されることのない普遍性のある色。
制服には軽量でストレッチ性にすぐれた素材を使用し、帽子には着帽した際の快適さを考えてメッシュ素材を使用しています。
また、女性用の帽子は風の抵抗を考えて、帽子の周囲に丸くツバをデザインしました。

PROJECT

デザインブランドアッププロジェクト

ART DIRECTOR

洪 恒夫 氏

洪 恒夫 氏

1960年 横浜生まれ。
1985年に丹青社入社以来、ミュージアム、テーマパーク、博覧会、展覧会等幅広い分野の施設デザイン、プロデュースを手がける。2002年より東京大学総合研究博物館教員を兼務(現職=特任教授)。日本空間デザイン賞大賞、サインデザイン賞優秀賞、日本商空間デザイン賞金賞、グッドデザイン賞など受賞多数。ドイツデザイン賞受賞。

水野 学 氏

水野 学 氏

クリエイティブディレクター/クリエイティブコンサルタント/good design company 代表
1998年 good design company 設立。ゼロからのブランドづくりをはじめ、ロゴ制作、商品企画、パッケージデザイン、インテリアデザイン、コンサルティングまでをトータルに手がける。

横浜駅

ホームドア

相鉄線としての初めてのホームドア導入にあたり、
オールステンレスのシンプルなデザインのホームドアを独自に開発。
安全性を最重要視しながらも、ターミナル駅としての重厚感と品格を感じられ、
新しいヨコハマネイビーブルーの車両とも相性の良いデザインを目指しました。

平沼橋駅

駅全体のデザインリニューアルをはかり、2017年1月に完了しました。外壁やホームの柱などダークグレーをキーカラーとして色を統一。流行に左右されない、存在感のある駅舎デザインに一新しました。
コンコースやホームのほとんどの要素の色を統一することで案内サインが引き立ち見えやすくなり、利用される方々に優しい駅になりました。

和田町駅

外壁の色をダークグレーにリニューアルして落ち着きがある外観に一新しました。
あわせて、駅構内もダークグレーをキーカラーとし、お客様向け情報ラックの整理等を行いました。

二俣川駅

相鉄本線といずみ野線が分岐するターミナル駅としての拠点性が感じられる駅として、駅全体のリニューアルを行いました。
レンガ、鉄、ガラスといったキーマテリアルを使用し、長い時間をかけて醸成する駅空間を目指しています。
外観は象徴的なレンガ壁。街の玄関口として存在感ある駅の顔となります。

緑園都市駅

改札内外をつなぐダークグレーの天井とライン照明がダイナミックな空間を創りだしています。

いずみ野駅

外壁の色をダークグレーにリニューアルして落ち着いた存在感ある外観に一新しました。
駅舎までのアプローチにレンガ塀を設置し、重厚感と温かみのある駅のイメージを表しています。

いずみ中央駅

ラチ内コンコースの壁面は落ち着きあるダークグレーとし、ホームの案内グラフィックサインを目立たせました。

大和駅

駅の入口はレンガやダークグレーを適用したデザインで一新されました。
様々な路線がある大和駅において、相鉄線の顔として重厚感ある存在感を示しています。

羽沢横浜国大駅

新しい街の玄関口となるレンガ壁が象徴的な駅舎。
ダークグレーの壁とのコンビネーションにより重厚で存在感ある駅デザインを実現しました。